保育の質向上!保育ドキュメンテーションとは|保育システムNavi

保育の質向上!保育ドキュメンテーションとは

2021.9.3 保育お役立ちコラム
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保育士不足や保育士の業務負担が要因で保育の質を上げる取り組みになかなかできないという保育施設も多いものです。
職員一丸となって取り組むべき保育の質向上は、「保育ドキュメンテーション」を取り入れると解決することができる可能性があります。
こちらでは保育の質を向上させる「保育ドキュメンテーション」についてご紹介しましょう。

保育ドキュメンテーションとは

「保育ドキュメンテーション」はイタリアのレッジョ・エミリアで生まれた発想のひとつです。
ドキュメンテーションとは本来「情報の文書化」という意味があります。
日本の保育現場に置き換えると「保育の活動記録の可視化」「保育を記録する」という意味合いになります。
対外的に保育士が行っている保育内容を見える化したり、これまで行ってきた保育を振り返るために利用できるツールになるのです。

保育の質向上につながる保育ドキュメンテーション

●継続することで保育の質向上

保育ドキュメンテーションはこれまでの保育で実践されてきたことが記録されていきます。
文字だけの保育書類では理解しにくかったことも、保育ドキュメンテーションは写真も取り入れるので情報が見やすいことやその場面をすぐに思い出せることもメリットと言えるでしょう。
明確な過去の保育の振り返りができるのです。
後に振り返ったときに「これはこうした方が良い」という改正点や「あれは良かった」という評価点が見えてきます。
こうした実践的な評価、振り返りができることで取り組む保育士の意識が変わり、保育の質は上がっていくでしょう。

●保護者にも協力を仰げる

保育ドキュメンテーションを継続し、保護者に対しても実際の保育をより明確に見える化できることによって保護者の保育への理解度が高まります。
保護者からの意見も保育への理解を踏まえてのものになるため、保育士も受け入れやすくなるでしょう。
保護者が心配に思っていることもより多い情報として伝わるため保育施設自体への評価も高まります。
保護者を巻き込んで保育の質を向上できるのです。

●不適切な保育の防止にもなる

保育のドキュメンテーションは文字や画像だけでなく、動画などを用いて記録していくこともできます。
自分たちの保育を検証したり保護者に公開していくので、保育士自身の園児への対応の振り返りの機会にもなるでしょう。
園全体でしっかり活用して不適切な保育を治そうとする動きにつながれば、より保育の質が向上されることは間違いありません。 

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