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認証保育園とは

2020.2.15 保育お役立ちコラム
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東京都が独自に定めた基準をクリアした保育施設である認証保育園。
国の基準である認可保育園とは違うので、認可外保育園になります。
しかし、東京都が独自に定めた基準を満たしていれば認証保育園になるのです。
認証保育園の基準や環境について見ていきましょう。

認証保育園の存在理由

保育士不足が問題となっている東京都。0歳児保育を断っている保育園もあり、新しく保育園を設置しようと考えても、面積など国の設置基準を満たすのが東京のような大都市では難しいのが現状です。
認可保育園ではどうしてもフォローできなくなっている待機児童問題などの保護者のニーズの受け皿となるために東京都独自の基準で認証された施設を認証保育園として設置することになりました。
新しい制度の保育所としての役割が大きくなり、厚生労働省では「地方公共団体における単独保育施策(地方単独保育事業)」と呼称しています。
東京都だけでなく、千葉市やさいたま市、横浜市、川崎市、浜松市、大阪市などが独自基準で保育施設を認証する制度を行い、大都市ならではの保護者のニーズに応えた保育園運営が行われています。

認可保育園と認証保育園の違い

認証保育園は基本的には認可外保育園です。認可保育園は「国が定める基準をクリアした保育施設」。
認証保育園は「国の基準は満たしていないが東京都が独自に定めた基準をクリアした保育施設」になります。
大前提として保護者のニーズを埋めるために、待機児童問題に則した保育施設です。
認証保育園で働こうと思ったときのためにその違いを把握しておきましょう。

東京都の認可保育園・認証保育園の基準の違い

●定員・対象年齢
認可保育園の定員は20名となっています。対象年齢は0〜5歳です。
認証保育園の場合、A型とB型に別れており、A型の対象年齢は認可保育園と同じく0〜5歳。
B型の対象年齢は0〜2歳のいわゆる未満児です。
A型の定員は20名〜120名となっており、B型の定員は6名〜29名となっています。
●面積
保育施設の面積の基準は、認可保育園が2歳未満児の1人に対して乳児室が1.65平方メートルで、ほふく室が3.3平方メートルになっています。
同じく認証保育園A型は1人に対し3.3平方メートル。認証保育園B型は1人に対し2.5平方メートルです。
●保育料
認可保育園は区市町村が徴収します。保護者の所得によって変化、3〜5歳児は保育料は無償になり、給食費などは発生します。
認証保育園は認可外保育園と同じく保育所自体が徴収します。保育料は上限があるものの保育園で自由に設定が可能です。
●入園申込み
認可保育園は区市町村に行い、取りまとめられて入園可能の場合保護者に通知がいきます。
認証保育園は保育園と保護者が直接契約し入園することが可能です。
●開園時間
認可保育園は11時間と開園時間が基準で定められています。
認証保育園は13時間以上が義務づけられており、これは2カ所以上の保育園に在籍・通園させる二重保育の解消のためです。

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