認可外保育園メリットデメリット|保育システムNavi

認可外保育園メリットデメリット

2020.2.7 保育お役立ちコラム
, , ,

企業主導型保育など、認可保育園以外の保育園。
国の認可基準を満たしていないだけで、保育料やサービス内容が自由に設定できるというメリットがあります。
実際に転職するとしたら、どのようなメリットデメリットがあるのでしょうか。

■認可保育園のメリット

公立保育園、私立保育園にかかわらず、認可保育園は保育士の配置基準などが厳格に守られています。
「人手不足による多忙」や「残業過多」などの保育士の悩みが少ない傾向にあるということです。
財務省のデータでは、保育料の費用分担は、子ども1人あたりの保育費用が全年齢平均で月10万円に対し、平均6万8千円を国や自治体の公費で負担、利用者負担は3万2千円となっています。
公立保育園で働く保育士は基本的には地方公務員になりますし、私立保育園の場合も運営費用の多くが国や地方自治体の公費で負担されています。
私立認可保育園は7割近い費用の負担を公費でまかなっているため、保育士の給与や待遇を整えるには十分な収支が見込めるといえるでしょう。
園児募集についても認可保育園は各自治体で一括で行われます。
園児は選べませんが、「集客」をしなくても園児が集まるので園の運営コストはかかりません。
保育士として安定して長く働ける、将来性が見えやすい環境であると言えます。

■認可外保育園のメリット

認可外保育園はその保育園次第で働く保育士の待遇が変わります。
インターナショナルな教育を行う、情操教育を重視するなどといった独自のカリキュラムや運営をしたいということから、国の基準に従うことなく開園された園もあるのです。
リトミックや英語、絵画やダンスといったスキルをもった保育士であれば、オリジナルのカリキュラムに従って、特技やアイデンティティを発揮した働き方ができます。
こうしたオリジナルのカリキュラムを組む認可外保育園では、保護者が負担する保育料も高額に設定されていることが多いでしょう。
運営で十分に利益が出るように設定されており、保育士の給与待遇についても、基準や公費で枠が決まってしまう認可保育園より良い場合もあります。

■認可外保育園のデメリット

一般的に認可外保育園というと国の基準を満たしていないというイメージが強く、実際に基準を満たすことができずに認可外保育園である園が多いです。
施設の面積、園児の人数も曖昧で、保育士の設置基準が満たされず人手不足になるという劣悪な環境が揃ってしまう場合もあります。
そういった時に事故が起きる可能生も高いのです。
内閣府子ども・子育て本部の発表した「平成 28 年教育・保育施設等における事故報告集計の公表及び事故防止対策について」では、認可外保育施設では認可保育所の約2倍死亡事故件数が多いという結果になっています。
子どもが好きで選んだ保育士という仕事。近年さまざまな事件が起きていますが、意図的に事故を起こすということは考えにくいことです。
施設内で何かしらの不備があり、事故が起きてしまったと仮定すると、認可外保育園にはあまり良い環境が準備できないということも転職において園を選ぶ材料になるでしょう。

PAGE
TOP