統合保育での保育士の役割|保育システムNavi

統合保育での保育士の役割

2021.1.1 保育お役立ちコラム
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障がいのある子どもとそうでない子どもを一緒に保育する体制・統合保育。
障がい者に対する社会の柔軟な受け入れや理解の深まりから、保育にも導入されています。
こちらでは統合保育を行う保育施設での保育士の役割を見ていきましょう。

知識・理解を深める

専門的な知識を求める統合保育を行う保育施設もありますが、当然専門的な知識や技術がない保育士もいます。
障がいと一言でいってもその重度や種類、必要な支援は一人ひとり違います。
ではどのように保育をすすめていけばいいのでしょうか。
まずは自身が担当することになった障がいを持つ子への理解や知識を深めることが必要になります。
保育士の役割として変わらないのは「保育業務全般」に従事するという観点は変わらないというところ。
それは障がいをもつ子に対してももたない子に対しても変わりません。
その子を観察し、その成長に必要なサポートはなにか。保育士としてできる仕事から始めてみましょう。
できることからやってみることがスキルアップの大きな一歩になります。

本来の社会の姿として受け止める

「障害があるから、障害がないからではなく、みんな出来ることがあって出来ないことがある、それを助け合うのが社会の姿であり、それを受け止めて支援や指導をしていくのが保育ではないだろうか。そしてその本来の形、統合保育をしているカンガルー統合保育園で働きたいと思ったのです。」
と横浜市の「カンガルー統合保育園」保育士が発信しています。

統合保育園は障がいを持つ子、障がいをもたない子が同じ空間で過ごす社会の縮図になっています。
小さなうちから社会性を身につけ、思いやりの気持ちを深めることをモットーにしている保育施設はたくさんありますから、これが本来の姿といえるでしょう。
障がいがあるという面にばかりとらわれるのではなく、その子の本質をみつめ、人として自然体でいられるように保護者と協力しながら一緒に成長していくのも保育士の役割です。

障がい児保育を行う

統合保育は障がいのある子どもとそうでない子どもを一緒に保育する体制ではあります。
しかし、一概に障がいの有無にかかわらず一緒に遊ばせるという保育は難しいものです。
保育士は障がい児へのしっかりとしたサポートが必要となります。
障がいに応じて医療的なケアやリハビリ、食事の補助も必要になるでしょう。
とはいえ同じ行動は難しいですが、できる限り障がいをもたない子どもたちとのかかわりを持つ時間を設けていきたいものです。
その子がどのようなサポートを必要としているか、健常児とどの程度関わりを持てるかの理解が必要不可欠になります。
保護者だけでなく、療育機関などのアドバイスも参考にして知識を深めつつ保育を行う必要があるでしょう。

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