子どもたちを夢中にさせる読み聞かせのコツ|保育システムNavi

子どもたちを夢中にさせる読み聞かせのコツ

2020.9.25 保育お役立ちコラム
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絵本の読み聞かせは子どもたちの想像力や楽しい・面白いといったポジティブな感情をわきたてる重要な役割を担っています。
保育士さんの中にはそういった読み聞かせを苦手と感じている方もいらっしゃるでしょう。
こちらでは、子どもたちが夢中になる効果的な読み聞かせのコツをご紹介します。

■読み聞かせを始める前の準備

読み聞かせを始める前には、子どもたち全員がしっかり絵本を見ることができるように扇状に座らせます。
後ろの方に座った子も前の子の頭の間から絵本が見えているか声かけをして確認しましょう。
「後ろのお友達がみえなくなるから、絵本を読んでいる間に立ち上がったり頭や体を動かしたりしないようにしてね」
「絵本を読んでいる間に大きな声を出したり、お友達に話しかけたりしないでね」
とルールもしっかりと伝えておきます。
子どもたちが楽しくそのルールを覚えられるように、読み聞かせの前に必ず行う手遊びなどを作って習慣化するとスムーズです。

■本の選び方・持ち方

みんなに人気のある絵本でもよいのですが、せっかくなら季節に関連性のあるテーマの絵本を選ぶと子どもたちも臨場感をもって楽しめるでしょう。
季節が春なら「こいのぼり」「つくし」など春を連想させるキーワードから選ぶといったことです。
また、遠足や運動会が近い時期であればそのイベントに関連したテーマの絵本が良いでしょう。
絵本の読み聞かせの輪に入る子が大人数であれば、後ろの子どもも見えやすいように大きな本を選ぶといいですね。
本の持ち方は、片手で本の下部分を持ち、もう片方の手でページをめくって、ページをおさえるようにして読み聞かせをします。
どちらの手で持つかは、ページをめくりやすい方をあらかじめ確認して決めておきましょう。
本を持つ手がぐらつかないように、脇をしめてしっかりと持つこともポイントです。

■読み方に変化をつける

絵本をたんたんと読み進めると、子どもたちは飽きてしまう可能性があります。
子どもたちが面白いと感じるシーンではユニークなせりふで強弱をつけたり、ハラハラするシーンに突入する前にあえてゆっくり読み進めたりとアレンジして、臨場感を演出して想像力をかき立てましょう。
ただし、オーバーリアクションはNG。子どもたちが物語にのめり込みにくくなります。
それを踏まえてアドリブや質問なども避けましょう。絵本も動かさないようにします。
また、寝かしつけるための読み聞かせであれば、楽しい話を明るく読む必要はありません。そこは静かにゆっくりと。
シチュエーションによっても意識するポイントを変えるようにしましょう。

■事前に撮影してみる

自分でゆっくりていねいに読んでいたつもりでも、客観的に見てみると早口でわかりづらかったり、はっきっり発音できていない場合があります。
気になるところがある場合は、自分が読み聞かせをしている姿を撮影してみましょう。
子どもたちが楽しんで聞いてくれるために考えたら、間の取り方や子ども目線など注意する部分はいろいろ見えてくるのではないでしょうか。
好奇心を刺激して、お友達と一緒に楽しむという姿勢を見るためにもまずはセルフチェックして工夫しながら進めてください。

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