赤ちゃんの心臓病、簡単な新検査法が普及しています|保育システムNavi

赤ちゃんの心臓病、簡単な新検査法が普及しています

2024.1.15 保育お役立ちコラム
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生まれたばかりの赤ちゃん、哺乳類の中では類を見ないほど、全てにおいて周りの人が世話をしなければ生きていけない未熟な存在だと言われています。
そんな赤ちゃんの先天性の病気は早く発見し早く治療してあげたいですよね。
このたび、日本新生児成育医学会が中心となり、生まれつき重い心臓病を調べるための新しい検査法を提案しており、多くの賛同を得ているとのこと。その概要を探ってみましょう。
(2023年12月20日(水)朝日新聞朝刊を参考にしています)

パルスオキシメーターで数分測るだけの簡単な検査

新生児成育医学会が提案しているのは、生後48時間以内にパルスオキシメーターで足の血中酸素飽和度を数分測るだけ、というとても簡単にできるものです。
飽和度が95%未満の場合は心臓や肺に病気がある可能性があるそうで、専門医を受診するきっかけを作ることができます。
これを「スクリーニング検査」として広く普及させたい、としています。

米国では検査を義務化している州も

米国では、この検査を義務化している州とそうでない州があるそうです。義務化している州は、重症の先天性心疾患による死亡がなんと33%も減った、という報告があるのだとか。
かなり効果があることが分かりますね。

日本では胎児の超音波検査技術が進んでいるが地域差も

日本では胎児を超音波で調べる技術力が高いことで、評価を得ているそうです。
そのため、胎児のときに先天性の心臓病が見つかると、生まれた直後に治療することで、救命率が高まっています。
しかし、この診断には地域差があるのが問題視されており、今回の新しい検査法はその地域差を無くすことが期待されています。
同学会が日本産婦人科医会と共同で国内の分娩施設にアンケートをとったところ、48%もの施設が過去3年以内に重症の心臓病の赤ちゃんを診ていたことがわかりました。
今回の新しい検査法は既に23%の施設が導入済。50%が今後導入したい、と回答しているそうで、これにより赤ちゃんの先天的な心臓や肺の病気が早く発見できるようになることを期待したいです。

約100人に1人は先天性の心臓病があるとされている

現在、約100人に1人の割合で先天性の心臓病がある人がいると言われています。そのうち命にかかわる人は300人に1人とされています。
この新しい検査では左心低形成症候群、大動脈縮窄、離断症、総肺静脈還流異常症など、手術が必要な心臓病が分かる可能性があるそうです。

外見では分からない心臓病、早く気づいてあげたい

同学会でこの新しい検査を提案する作業に加わった医師は、「心臓病は外見からでは分かりにくい。胎児の診断が無くても、具合が悪くなる前に気付いて命を救える可能性がある。適切な時期に手術ができれば後遺症も少なくて済む。その後の人生に左右するのでは」と語っています。
今後広く普及するといいですね。

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