いやいや期の子への上手な接し方|保育システムNavi

いやいや期の子への上手な接し方

2024.5.20 保育お役立ちコラム
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ご存じのとおり「いやいや期」とは、一般的に1歳半から3歳ごろにかけて見られる、子どもが自我を確立し始める時期のこと。この時期の子どもは、「いや」という言葉を頻繁に使い、自分の意志をはっきりと表現するようになります。
保育士としては、この成長の一環であるいやいや期の子どもたちに対しても、理解と適切な対応が必要です。
そんないやいや期の子どもに対する効果的な接し方についてお伝えします。

 

子どもの気持ちを受け止める

いやいや期の子どもが「いや」と言うとき、それは自分の意志や感情を表現しているサインです。
まずは、「そう感じるんだね」とか「大変だったね」と声をかけて、子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。子どもが自分の感情を理解してもらえていると感じると、安心感を得られ、徐々に落ち着きを取り戻します。

 

選択肢を提供する

子どもが「いやいや」と言う背後には、「自分で選びたい」「自分で決めたい」という欲求があります。
可能な限り、子どもが自分で選べるような状況を作り、2~3の選択肢を提示してみてください。例えば、着る服や遊びのアイテムを2,3用意して、そこから自分で選ばせることで、自主性を育みましょう。

 

言葉をかけて行動を導く

いやいや期の子どもには、直接的な命令よりも、やんわりとした言葉かけで行動を促す方が効果的です。例えば、「靴を履かないとお外に出られないね」というように、子どもが理解しやすい言葉を使って、必要な行動につながる理由を説明しましょう。

 

ルーティンを作る

日常生活の中で一定のルーティンを作ることで、子どもは安心感をおぼえ、抵抗を示すことが減ります。
食事、睡眠、遊びの時間など、一日の流れをある程度決めて、予測可能な環境を整えてあげましょう。

 

成功体験を積ませる

小さなことでも自分でできたという成功体験は、子どもの自尊心を高めます。例えばお片付けや着替えなど、子どもがひとりでやり遂げたらすぐに「自分でできたね!すごいね!」と褒めて、子どもの自信を支えてあげましょう。

 

まとめ

いやいや期の子どもに対しては、その行動の背後にある意志や感情を理解し、適切にサポートすることが重要です。子どもが安心して成長できるよう、保育士としての深い理解と愛情あふれる対応を心がけましょう。

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