夜間緊急受信は不要?「小児科オンライン」|保育システムNavi

夜間緊急受信は不要?「小児科オンライン」

2021.6.18 保育お役立ちコラム
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スマホから小児科医に相談できる遠隔健康医療相談サービス「小児科オンライン」をご存知ですか?
子育て中の保護者や保育スタッフの悩みに小児科医や助産師、産婦人科医がスマホを介して応えるサービスです。
提供する株式会社Kids Publicが「小児科オンライン」で小児科医が判断した緊急度の内訳を発表しました。
その結果97.6%が緊急受信は不要とアドバイスされたのです。

小児科外来は軽症者が多い

小児二次救急施設を訪れる90%以上の患者が軽症者といわれています。
子育て初心者の保護者が子どもの急変や突発的なトラブルの対処を求めて訪れるため、緊急性がない場合がほとんどなのです。
そのため医療現場の負担軽減や親の負担軽減、医療の適正配分などの観点から受信適正化の必要性が叫ばれています。
特に昨今のコロナ禍で医療現場は逼迫しており、医療資源の適正配分の重要性はより強いものに。
厚生労働省の子ども医療電話相談事業などもありますが、もっと保護者が身近に感じるツールが必要でした。

「小児科オンライン」のアドバイス

2018年6月から2019年1月までに「小児科オンライン」に寄せられた医療相談3,130件のうち、「夜間受信の必要性を問う」相談は33%ありました。
その中で97.6%に対して担当した小児科医が「夜間の緊急受信は不要」であることを伝えていたのです。

このアドバイスにより「小児科オンライン」の98.1%の利用者がアドバイスどおりに夜間の緊急受信を控えました。
上記3,130件の医療相談のうち、24時間以内に入院となったケースは8例で、24時間以内か症状が悪化したときに小児科の受診をアドバイスしており、明らかな見逃しという例はありませんでした。

判断がつかずに夜間の受診を迷う保護者が多い小児科。
オンライン医療道さんが医療機関を受診すべきかどうかの道案内として機能することがわかり、外来受診適正化に貢献しうる可能性が出てきました。
「小児科オンライン」を利用した保護者からも
「自宅にいながら専門の医師に相談ができたので安心した」
「動画や画像を参照しながらのアドバイスだったので安心できた」
といった声が寄せられ、さらなる外来受診適正化に期待が寄せられます。

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