絵本の読み聞かせをするときの読み方のコツ|保育システムNavi

絵本の読み聞かせをするときの読み方のコツ

2023.3.20 保育お役立ちコラム

保育施設によって絵本の読み聞かせに力を入れている園があります。
子どもたちとのふれあいを増やすためにも、子どもたちが夢中になれるように読み聞かせをしてあげましょう。
こちらでは絵本の読み聞かせのコツについてご紹介します。

導入はゆっくりと

この絵本を読む、と子どもたちに決めてもらったら、すぐにめくりたくなってしまう気持ちを抑えて、表紙をみてイメージを膨らませましょう。
子どもたちは表紙の絵をみて絵本を読んでいることが多いので、表紙の絵をみて「これ、なんだろうね」「どんなおはなしかな」と興味をもたせる声掛けをするのもポイントです。

絵本を動かさない

読むときにはなるべく絵本を動かさないようにしましょう。
物語に合わせて絵本をふったりゆらしたりしてしまう気持ちはわかります。
大げさにした方が反応がよいお子さんもいるでしょう。
しかし、ゆらされた絵本の絵は思っている以上に見づらく、子どもたちの中でひろがっていたイメージも途絶えてしまうのです。
もちろんしかけ絵本など絵本の製作者側の意図で絵本を動かす作品もあります。
そういった場合はゆっくりと動かして必要以上に動かさないようにしましょう。

読むときはおおきすぎない声で

みんなに聞こえるようにと声が大きくなってしまうこともあるでしょう。
しかし、大きすぎる声は子どもたちがお話の世界に集中できなくなってしまいます。
もちろん環境にもよりますが、静かにゆっくり、わかりやすく伝えれば子どもたちの耳に届くのです。

不要なアドリブは入れない

絵本の読み聞かせは、子どもたちが自分で絵本のイメージをふくらませることが大切です。
読み手がアドリブを入れて刺激的にしなくても、プロの手によって適切な言葉が添えられているのです。
登場人物のセリフをかえたり、大げさに読むことがないようにしましょう。

赤ちゃん絵本の場合は、行動や状態を音で表したものが多く、音やリズムを楽しむことを主な目的としているため、絵本の言葉を繰り返して赤ちゃんとコミュニケーションをとるのはOKです。

読後感を大切にする

最後のページや背表紙から、絵本の中の物語のその後をイメージすることができます。
子どもたちが物語の余韻を味わいながらイメージをふくらませる時間を大切にしてあげましょう。
そのため、すぐに絵本の感想を聞かなくても大丈夫です。
絵本を読み終わったあとも子どもたち自身がお話を味わっています。

感想を聞いたり、絵本から得た学びを言葉にしてほしい促したりしたくなりますが、子どもたちは感じたことをすぐに言語化できません。
感じたこと、学んだことを時間をかけて消化していくのです。
子どもたちの方から絵本について話をしてきた際に耳を傾け、子どもたちのイメージや解釈を聞いてみると良いでしょう。
その上で、「先生はこう思ったよ」と自分の感じたことを話、共感や違いを伝え合います。

絵本はゆったりとした気持ちで楽しく読むことも大切です。事務作業はICTシステムで効率的に済ませておきましょう。

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