保育士のキャリアアップ研修で待遇の改善を!|保育システムNavi

保育士のキャリアアップ研修で待遇の改善を!

2020.11.6 保育お役立ちコラム
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保育士のキャリアアップ研修をご存知ですか?
厚生労働省「保育士等キャリアアップ研修ガイドラインの概要」の資料をもとに、キャリアップ研修の概要とその目的をご紹介しましょう。

保育士の処遇改善とキャリアアップのための研修

「キャリアアップ研修」は政府による保育士の処遇改善制度の取り組みの一つで、処遇改善等予算によって創られた制度です。
これまで一般的な保育士のキャリアは、クラス担任などの保育士や主任保育士、園長でした。
制度上の役職でいうと主任保育士と園長のみになります。
それに対して、2017年4月に処遇改善等加算によって新たに3つの役職が追加されました。
園や法人によって名称は異なりますが「職務分野別リーダー」「専任リーダー」「副主任保育士」の3つです。
キャリアアップ研修とともに配置された新役職は、若い保育士や中堅の保育士がキャリアを積み上げやすくなったと言えます。

保育士キャリアアップ研修の目的

●保育士の離職率と処遇改善
主任保育士の平均勤続年数は21年。しかし、一般の保育士の平均勤続年数は7〜8年程度です。(一般社団法人 保育士養成協議会)
多くの保育士が役職に就く前に退職しています。なかなか役職につけないこと、給料が低い水準でさほど変わらないことが離職に繋がるのでしょう。
キャリアアップ研修とともに新役職配置によって、若い保育士や中堅保育士に肩書きがつくと給料をあげるきっかけになります。
ひいては離職率の改善になるのです。

●保育の質向上
キャリアップ研修では、子どもの発達や食育・アレルギーなどに関するさまざまな専門的知識を身につける講座が用意されています。
業務内容に応じてさまざまな対応が求められる保育現場に必要な知識や実践的な内容です。
他にも信任保育士のスキルアップや中堅保育士のための後任指導のマネジメント講座など幅広いニーズに応えられる研修が設けられています。
保育の専門知識を学び直す機会を作ること、保育の質を向上させることにも繋げることが目的です。

障がい児保育も含め、多様な発達をする子どもたちに合わせた保育を行っていくためにもさまざまな課題への対応が求められる保育士。
専門的に特化した保育士を育てることで、さらなる処遇改善、離職率低下にも繋がっていくでしょう。

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