円満退職のためのポイント
コロナ禍の緊迫した状況が続く中、職場が自分に合わない気がして辞めたいという保育士も少なくありません。
しかし、つらいからと衝動的に辞めてしまって後悔している方もいるのです。
同じ地域の保育施設に転職を考えているのであれば、特に辞める時には円満に退職したいところ。
辞めるまでの流れと円満に退職するためのポイントをご紹介しましょう。
■円満退職までの流れ
●上司に打ち明ける
一つひとつは些細な問題でも積み重なるとモチベーションが下がって「辞めたい」と思うようになります。
自分の気持ちと向き合って、苦しい思いをして仕事を続けるよりは思い切って転職したいと上司に打ち明けましょう。
とはいえ「今月いっぱいで辞めさせてください」という要望はなかなか受け入れてもらえません。
クラス担任など責任が求められる保育士の場合、年度末に合わせて退職するのが一般的です。
11月から1月ごろには退職願を出して、他の職員に仕事を引き継いだり、後任を見つけてもらう必要があります。
もちろん、心身共に限界を感じている場合はなるべく早めに切り出し相談しましょう。
●必要書類の確認
上司に退職の意向を受け止めてもらえたら、職員や保護者といったお世話になった方へ挨拶をしましょう。
それから必要書類のやりとりとなります。
自治体やハローワークの手続きで必要になる「在職証明書」、「健康保険資格喪失証明書」、「源泉徴収票」などの書類の確認は必要です。
退職後に自宅郵送の場合もあるので、退職前にいつ、どのようにして手元に届くか職場に確認しておきましょう。
●掃除や整理
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉があるように、辞めた職場をどうでもいいと散らかしたり、備品を返却しなかったりということがないよう、細々とした作業をしましょう。
退職日が迫ってきたら少しずつデスク周りやロッカーの清掃をします。
返却しなければいけない備品の確認をして退職日に忘れないように返却しましょう。
辞めてから同僚に嫌な思いをさせないように細かいところまで意識をむけることをおすすめします。
どこでだれが新しい職場とつながっているかわかりません。転職をスムーズにするためにも元の職場にマイナスイメージを遺さないようにしましょう。
■円満退職のポイント
●2ヶ月前には報告をする
年度末に合わせて退職するのが一般的とお伝えしましたが、3月に入ってから突然「今月で辞めます」と伝えるのはNGです。
「来年度まで待ってほしい」、「後任が決まるまで退職は受け入れられない」と引き止められる可能性が高いでしょう。
職場が十分に準備できるように、退職の意向は2ヶ月ほど前には切り出しておくのが鉄則です。
強引に引き止められないように早めに伝えておきましょう。
●退職理由は年度末までに不快に思われない内容で
「給料が割に合わない」「人間関係に疲れた」といった本当の退職理由を伝えてしまうと、そこから年度末までの期間、お互いに嫌な思いをする可能性があります。
「介護をしなければいけなくなった」「引っ越しをすることになった」など、家庭の事情がトラブルに繋がりにくいでしょう。
もちろん嘘はつかなくていいです。しかし、言わなくても良いことを伝えないように気をつけてください。