保育園の遠足の下準備|保育システムNavi

保育園の遠足の下準備

2019.9.20 保育お役立ちコラム

子ども達が楽しみにしている「遠足」。遠足を成功させるためには、保育士の事前準備が必要不可欠です。子ども達が安全に心から楽しめるよう、保育士がするべき事前確認を紹介します。

事前に準備しておくこと

●遠足の行先を決める
遠足の行先は観光バスを借りるのか、電車など公共機関を利用するのかによって大きく変わります。まずは、目的地に向かう方法を決めましょう。観光バスを使う場合は駅から離れた場所も可能ですが、電車の場合は駅から近いことが必須です。

また、遠足は「親子遠足」なのか「子どもだけの遠足」なのかということも重要なポイントです。親子遠足の場合は人が多く広い場所でも可能ですが、子どもだけの場合は安全面も考えると人が多すぎる場所は避けた方が良いでしょう。子どもだけの場合は、普段の保育では行ったことのない広い公園や自然の中で遊べる場所がオススメです。

目的地までの時間も考慮しましょう。集団での移動となるため、トイレ休憩が一人ひとりに合わせてとれるわけではありません。また、行き帰りに時間がかかり目的地で過ごす時間が少ないという状況を避けるためにも、遠くてもバスで2時間程度。途中で1度トイレ休憩を入れる、1時間程度の場所で園から目的地まで休憩を入れず向かうなど子どもの様子にも考慮しながら行き先を選びましょう。
●行き先を下見する
遠足の場所が決まったら、必ず下見に出かけましょう。
・駐車場(駅)から目的地までの道順とかかる時間
・トイレの場所(トイレットペーパーの有無)
・オムツ替え、授乳ができる場所の確認
・写真撮影の場所
・当日のルートの確認
・お弁当を食べる場所の確保
・当日にレクリエーションを行う場合、音楽やマイク使用可否について確認

下見は、当日の流れや子ども達の様子を想定しながら行うことがポイントです。遠足の下見ということを事前に伝えておくと入園料が無料になる施設もあるため、事前に確認をしてみましょう。
●当日の役割分担
当日は、保育士同士の連携プレーが遠足成功の秘訣です。事前に役割を決めておき、1人ひとりが責任をもって行いましょう。
<先頭に立って子どもを引率>
子ども達の先頭を歩き、引率する係です。子どもと保育士に見えやすいよう目印となる旗などがあるとよいでしょう。基本的には先頭から動かないため、トイレ補助なども行いません。全体を見ながら、手助けが必要な場合は他の保育士に声を掛けて連携をとりましょう。
<タイムスケジュールの管理>
遠足は、ある程度タイムスケジュールに沿って動くことも大切です。時間を見ながら他の保育士にも伝えるようにしましょう。
<各クラスの人数確認>
遠足ではこまめに人数確認をする必要があります。係を決め、名簿をチェックしながらこまめに確認しましょう。
<救急係>
子どもや保護者の方が怪我をしたとき、体調が悪いときに対応します。救急セットを持参しましょう。
救急セットの中にあると良いもの
・ガーゼ・ばんそうこう ・脱脂綿
・ウェットティッシュ・冷却材・包帯
・ビニール手袋・ゴミ袋・はさみ
・エチケット袋・体温計
<写真係>
遠足の写真を保育士が撮り、後日販売する場合です。また、記録としても撮影をしておくとよいでしょう。
<係についていない保育士は>
係についていない保育士は、トイレ補助、列から離れている子どものフォロー、保育士間の伝達などを全体を見ながら臨機応変に対応する必要があります。
●保護者への連絡は口頭とおたよりで
遠足の詳細はおたよりで伝えます。集合場所、時間、持ち物や費用などをわかりやすく記載しておきましょう。
遠足だから新しい靴を履かせようと考える保護者の方もいますが、動きやすく歩きやすいことが1番です。動きやすい服装、歩きやすい靴、背負いやすいリュックのお願いも忘れずに記載しておきましょう。
また、」集合時間に遅れるkどもがいると他の子どもを待たせることになります。遅刻のないよう赤字で記載するなど協調しておくとよいでしょう。おたよりで連絡することに加え、遠足の前日には口頭でも集合時間を伝えておくことが安心です。
●しおりの作成
遠足のしおりを受け取ると子ども達の気持ちも盛り上がります。当日の流れやうたう予定の歌、施設のマップなどを載せておきましょう。親子遠足の場合は、保育士の連絡先や自由時間後の集合場所も記載しておくとよいでしょう。

子ども達が興味をもてるような導入

遠足を楽しみにするということもねらいの一つです。そのためには、遠足当日に向けての導入が大切です。例えば、水族館に行くのであれば魚の本を読んだり、歌を歌う。目的地のマップを見ながら何をしたいかを話す。遠足で食べたいお弁当を製作で取り組む、など子ども達の気持ちが盛り上がるように保育の中に遠足に関連した活動を取り入れていきましょう。

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