ブラック保育園の特徴とは|保育システムNavi

ブラック保育園の特徴とは

2023.7.6 保育お役立ちコラム

ブラック保育園とは、過重労働や残業代の不払いなどが問題とされる保育施設のことです。
このような環境で働くことは求職者にとって不快な印象を与え、人材確保に困難をきたす可能性があります。
保育士業界では人手不足が深刻化しており、定着した人材を確保することが重要です。
ブラック保育園にならないための対策を積極的に取り組み、保育士さんが働きやすい環境を整えることが必要でしょう。
こちらではブラック保育園の特徴について紹介します。

給与が不十分

保育士は責任の重い仕事ですが、報酬は適切とは言えず、多くの保育士が低い給与で働いています。
正社員の手取り給与が12万~13万円と少なく、残業や業務量も多い場合もあるでしょう。
処遇改善手当の支給も不十分で、国の施策が反映されていないケースもあるのです。
さらに、時給換算すると都道府県別の最低賃金を下回る場合もあり、それが「ブラック保育園」とされる要因といえます。

仕事量の過多

保育士の業務は保育に限らず、行事の計画や運営、保護者との連携、連絡帳や指導案の作成など、多岐にわたります。
小規模な園では、本来事務員が担当するべきシフト作成や保育料の集計作業も保育士が行う場合もあるでしょう。
このようなおおすぎるな業務量は、保育士の体力や気力を消耗し、離職の原因となる可能性が大きいです。
運営側が「これまでの職員が業務をこなしていた」と考え、保育士の負担を無視して運営を続けると、人材の定着に悪影響を及ぼす可能性もあります。

有給休暇の適切な取得が難しい

2019年4月から、年5日以上の有給休暇取得が義務化されました。
しかし、「代わりの職員が見つからない」や「有給休暇を取る雰囲気がない」といった理由から、保育士の有給消化が進んでいない場合もあります。職員の労働環境を守るためには、適切な有給休暇の取得環境を整えることが重要です。

職場の雰囲気が悪い

保育士の離職理由の中でも、「人間関係」が最も多いとされています。
職場の雰囲気が悪いと疑念を抱き、退職する方もいます。
子どもたちに笑顔で接する一方、職員同士の関係が円滑でないと、子どもたちも苦しむかもしれません。
コミュニケーションが不足している職場は、「ブラック保育園」と見なされる可能性もあります。

園長や副園長の独裁的な態度が問題

園長や副園長は、保育活動や保護者への対応など、園の中心となる存在です。
しかし、経営方針を押し付ける傾向が強くなると、職員の負担になる可能性があります。
「園長の言いなりでないと厳しく叱責される」「人格を否定される言葉を受ける」といった辛い状況に直面し、仕事に取り組む保育士もいます。
このような独裁的な園長や副園長の下で働くと、保育に集中できず、「怒られないように頑張るしかない」という状況になり、精神的に不安定になるでしょう。

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