自治体単位で進む保育ICTシステムの導入の理由|保育システムNavi

自治体単位で進む保育ICTシステムの導入の理由

2021.8.13 保育お役立ちコラム
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忙しい朝の時間にボールペンをさがしたり、かばんのそこでくちゃくちゃになった園だよりを引き出して持ち物や行事予定の確認をする。
そんな保護者の負担も軽くなる保育のICTシステム。
自治体単位で公立だけでなく私立の保育施設にも導入が進んでいます。その動機はどういったものでしょうか。

保護者の負担軽減

前述の通り、登園前も降園後も忙しい保護者。連絡帳に前日の夕食や当日の朝食、起床時間や朝の体温、子どもの様子などを記入してかばんに入れるという日々の保育園とのやりとりですら大変な作業です。
紙の連絡帳のころはそうした煩わしさがありましたが、ICTシステムの保護者専用ページを使えば、連絡帳機能を利用して出勤途中や家族が子どもを見守ってくれている間のちょっとしたスキマ時間に連絡ができるようになります。
また、配偶者や祖父母などとアカウントを共有しておけば保育施設での子どもの様子や家族間での子育ての情報共有がしやすくなるため、一人の保護者に育児の負担が大きくのしかかることも少なくなることが期待でき、保護者の負担が軽減されることから好評を得ています。

保育士の人材確保

ICTシステムを導入すると保育施設の玄関や部屋毎に置かれたタブレットやカードリーダによって保護者が登園・降園の登録をするため、子どもの引き受けや引き渡しが格段に楽になります。
連絡帳でのやりとりやお休みや遅刻などの緊急連絡もオンライン上で保護者から受け取り、園内の保育士にすぐ共有されるため情報共有もスムーズ。
園児ごとの指導案、登園記録も電子化されるため保育士・事務員などの負担も軽減されています。
保育無償化となり、待機児童対策のため保育園が増える中でよい保育士・人材を確保していくためにも事務作業負担軽減につながるICTシステムは導入必須と考えられています。

保育の質向上

人材不足から痛ましい事故にもつながる保育施設。大切な命を守るだけでなく、保護者が安心して預けられ、なおかつはじめての集団生活の中で社会性や生活習慣をしっかりと見に付けていく保育の質も保護者が保育施設を選ぶポイントとなっています。
特にコロナ禍で保護者が保育施設に足を運びにくくなっているため、画像などで保育の「見える化」にニーズが高まっていると言われている昨今。
保育ICTシステムを利用して動画や写真を手軽に共有できることから保護者と保育施設の信頼関係を築きやすくなっているのです。

日常的に作成する子どもの記録や保育計画の電子化により、作業効率が上がり負担が軽減されることで保育の質向上が期待できる保育ICTシステム。
政府の後押しだけでなく保護者からの期待の声もあがっているため、自治体単位で導入が進んでいるのです。

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