複数担任制は安心できない|保育システムNavi

複数担任制は安心できない

2022.3.25 保育お役立ちコラム

ICTシステムを導入し、事務作業の負担を軽減。
複数担任制で初めてクラス担任をする場合も安心。
こんな感じのフレーズを求人情報で見たことがあるのではないでしょうか。
子どもたちや保護者と向き合う負担を一人ではなくペアの保育スタッフと分かち合うことができるということで推してあります。
しかし、ある調査では複数担任制でストレスを感じている保育士は97%もいるのです。
どのような悩みでどう対処していけばよいのでしょうか。

複数担任制の闇

保育方針、保育観、やりたい保育がペアの保育スタッフと違いすぎると話し合いの段階でうまくいきません。
新年度の準備をすすめるにあたり忙しいこの時期に、準備段階で手こずると新年度が始まってからもうまくいかないでしょう。
ベテランのスタッフはこれまで培った経験から新人のスタッフに厳しくあたることもあります。
新人スタッフもベテランのスタッフに尊敬できる点は尊敬して真似していきたいと思うところもあるでしょう。
しかし、制作でやってみたいことを全て却下されたり、自分の意思を絶対に曲げない態度をされたり、自分の言うことを受け入れてもらえないと感じると新人スタッフはストレス過多で退職に追い込まれる可能性もあります。
ペアはこの年度の間だけという場合もありますが、どのようにペアスタッフとか関わっていけば良いのかわからず、本当に辛くなると1年間もたない場合もるのです。

複数担任制でストレスを抱えたときの対処法

上記の通り、ペアのスタッフにストレスを感じている保育士は97%もいます。
みんなが抱える定番の悩みなので、前向きに捉えるように努めてみましょう。
考え方を改めてみてもどうしても受け入れられない場合は園長先生や主任に相談してみてください。

●複数担任制の良さを活かす

ペアのスタッフと良い関係が築けていれば、さらによい保育環境につながっていくでしょう。
そのためにも尊敬できる点は素直に尊敬し、前向きに捉えなければいけません。

本来、複数担任制の良さは先輩後輩に関係なく意見やアイディアを出し合って担当クラスの保育をより良くしていくことです。
ペアスタッフとうまくいかないということは、その良さが活かしきれていません。
こちらの考えを受け入れてくれないスタッフであれば、複数担任制の良さはもちろん、こちらがわとの距離のとり方もわかっていないのです。
ベテランのスタッフはペアのスタッフをリードしていこうという思いがあるのですが、空振っているのでしょう。

●自分の成長の機会と捉える

園長先生や主任に相談してみるのも良いでしょう。
しかし、凝り固まった考え方のせいでお互いにストレスをためこんでいる場合もあります。
「こういう考え方もある」と思いながら柔軟な姿勢で保育に取り組んだり、「自分がやりたい」ではなく「子どもが何をしたいのかを考えるのが保育」と自分の保育観を見つめ直すよい機会だと前向きに取り組んでみてはいかがでしょうか。
自分の考え方を変えてみて様子を見てみても、どうしても改善できない場合に園長先生や主任に相談してみることをオススメします。

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