保護者とは一定の距離感で|保育システムNavi

保護者とは一定の距離感で

2018.12.21 保育お役立ちコラム
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保護者との距離感は難しいものです。
一度崩れてしまうとなかなか元に戻せず悪化していくため、その悩みに耐えられず保育園を辞めていく保育士も。
ほどよい距離感を大切にしてコミュニケーションを図っていきましょう。

■どの保護者にも平等に

フランクな保護者や話しかけにくい保護者などいろいろなタイプがいる保護者。
明るく元気に話しかけるタイプの保育士であれば、どの保護者にも同じように明るく元気に接します。
敬語を少し崩して親しみのある話し方をするタイプの保育士であれば、どの保護者にも同じように話しかけるようにしましょう。
子どもたち一人ひとりに接するのと同様に、いつ・だれが園内で接してきても態度の変わらない平等な対応をするを意識します。

■視点をかえて客観的にみる

どの保護者にも平等に接しているつもりが、本当に「つもり」になっている場合があります。
今対応している保護者個人ではなく、他の保護者からの客観的な視点から全体を見てみましょう。
話しやすい保護者と保育以外の話で盛り上がっていませんか?
そのときにうっかり「タメ口」になっていることはないでしょうか。
崩した敬語を使っているのに、社交的ではない保護者や話しかけづらい保護者に対してだけいつも敬語になっていませんか?
そんなときは必要最低限なことだけ話して早々に話を切り上げたりしていないでしょうか。
保育士とタメ口で話している保護者を見ている周囲の保護者は「先生はあのお母さんとばかり話している」と感じますし
保育士から敬語でしか話されない保護者を見たタメ口で話しかけている保護者は「私は特別」だと思いかねません。

■保護者との間に一線を引く

必要以上に仲良くなり、保護者がタメ口を聞くようになるといろいろな話で盛り上がりを見せる反面、問題が起きたときに注意やお願いを伝えづらくなります。
園内のルールを守ることであったり、子どもに対する接し方を考えてほしいと思うことであったり、保護者にとっては気持ちがいいとは思えない言葉を伝えなければいけないことがでてきたとき。
どうしても今の関係を壊したくなくて、遠回しに言っても伝わりません。
子どもたちのためにも保護者のためにも「保育士」として保護者に接しているという気持ちを忘れずにしましょう。

■コミュニケーションはしっかりと

無口な保護者や社交的ではない保護者とはつい距離を置いてしまいがちです。
連絡事項や子どもの様子は必要最低限伝えているけれど、それ以上の会話がない場合、なにか問題があったときにうまく意思疎通ができず、もやもやしてしまうことがあります。
お互いに「察して欲しい」気持ちがある可能性が高いですが、それは通じないので、勤めて明るく優しく伝え、ダメなところがあるならもったいぶらずにはっきりと、ダメだと一方的に話さず、改善方法を相手の意見も聞きながら提示していきましょう。
「自分だったらどう言われたいか」保護者の立場と置き換えて考えると答えが見えやすくなります。

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