保育士と幼稚園教諭の違いとは|保育システムNavi

保育士と幼稚園教諭の違いとは

2019.11.1 保育お役立ちコラム

同じように子どもと関わる仕事である「保育士」と「幼稚園教諭」。大学や短大では両方の資格が取得できるカリキュラムを用意している場合も多いですが、共通したカリキュラムがあるとはいえ、「保育士」と「幼稚園教諭」にほとんど違いがないというわけではありません。
2つの職種は似ているようで異なる部分もたくさんあります。
子どもと関わる仕事がしたいと思っているけれど、保育士と幼稚園教諭で迷っているという方は、両方の違いを知って選択してみましょう。

保育園と幼稚園の違いとは

●保育園
保育園は、就学前の「保育に欠ける乳幼児」の保育をする場所です。保育に欠ける乳幼児とは、両親が働いているなどの何らかの理由で保育ができない時間帯のある子どもです。
保護者に変わって子どもが安全に過ごせるように見守り、安心して過ごせる場所であるのが保育園です。利用できる年齢は、0歳から5歳までが一般的ですが、0歳から2歳のみが利用できる保育園もあります。
管轄は、福祉や医療、子育てや雇用に関する分野を所轄する厚生労働省です。
●幼稚園
幼稚園とは、就学前の幼児の教育をする施設です。利用できる年齢は3歳から5歳児。年齢に合った環境を整え、活動を提供することで子どもの発達を手助けします。また、子どもが初めて経験する集団生活の場として、社会性を身につける場所でもあります。
管轄は、主に教育の分野を所轄する文部科学省。幼稚園は教育施設という区分です。

保育士と幼稚園教諭の違いとは

●保育士として働くのに必要な資格
保育士として働くために必要な資格は「保育士資格」です。保育士資格は国家資格で、一度取得すると一生涯保有できます。資格取得の方法は2つ。
・厚生労働大臣が指定する保育士養成施設で必要なカリキュラムを取得し、養成課程を修了する
養成施設には大学、短期大学、専門学校があり、養成課程を修了、卒業することで保育士資格が取得できます。大学は4年、短大は2年、専門学校は2年もしくは3年通学する必要があります。大学と短大では、幼稚園教諭免許を同時に取得できる学校も多いです。
・保育士試験を受けて合格する
年に2回実施される保育士試験に合格することで、保育士資格を取得する方法です。受験に向け独学や通信教育など自身に合った勉強法で学習し合格を目指します。1年に2回実施されるため、勉強の進み具合によっては半年以内で資格を取得することが可能です。ただ、難易度は高く合格率は低いことも頭に入れておきましょう。

●幼稚園教諭として働くのに必要な資格
幼稚園教諭として働くためには「幼稚園教諭免許」が必要です。幼稚園教諭免許には2種類あります。1つは大学でとれる「幼稚園教諭一種免許状」。もう一つは短大でとれる「幼稚園教諭二種免許状」です。また、幼稚園教諭二種免許は、保育園での実務経験を3年以上積み、幼稚園教員資格認定試験を受験し、合格することで得ることもできます。
幼稚園教諭免許の一種と二種には、仕事内容の面ではほとんど違いはありません。ただ、一種免許は役所の制限がないので園長職に就く事もできます。二種免許は主任職までです。給与面でも一種免許保有者の方が好待遇の場合もあります。

本日は、施設のそれぞれの違いと資格の違いについてご紹介しました。是非、自身の思い描くライフスタイルと比べてより魅力がある方を選択されてみてください。

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