乳児保育とは|保育システムNavi

乳児保育とは

2020.5.22 保育お役立ちコラム
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企業主導型保育施設や企業内保育、認可園でも小規模認可園であれば乳児保育のみの保育園も多くあります。
それだけ0〜2歳の乳児の保育ニーズが高いのです。乳児保育とはどういった保育を行うのでしょうか。
保育士が転職先として考えた場合、なにを気を付けておけばよいのでしょうか。
今回は乳児保育をご紹介します。

乳児保育のニーズ

女性が産休、育休を取得して職場復帰することが増えて来ている現在、保育園の需要はますます高まっています。
それに伴い、0、1、2歳児の待機児童問題は深刻になっています。
職場復帰をしたいけれど保育園に預けられないという保護者も少なくありません。
保育園に預けられず、育休制度を利用して半年から1年育休を延ばしたとしても、逆に保護者を追い詰めてしまう場合もあります。
国としても乳児保育を専門に扱う保育園の設立支援を進めており、企業主導型保育施設も社員のニーズに応えるために乳児保育のみの園が多い傾向です。

乳児保育とは

乳児期とは新生児期を含めた満1歳未満の子どもであると児童福祉法で定められています。
保育園では0、1、2歳児が乳児クラス、3、4、5歳児が幼児クラスとされているので、乳保育を専門に扱う保育園は0、1、2歳児のみを預かる保育園のことを指します。

保育士の配置基準

乳児クラスと幼児クラスは保育士の配置基準が違うことが大きな特徴になります。
国で定められた保育士の配置基準は、0歳児は子ども3人につき保育士1人。
1、2歳児は子ども6人につき保育士1人。
3歳児は子ども20人につき保育士1人。
4、5歳児にいたっては子ども30人につき保育士1人です。
自治体や園によっては国が定めた配置基準以上の保育士人数を定めている場合もあります。
乳児と幼児ではそれだけ保育士の手助けを必要とするシーンに違いがあるということです。
このことから乳児クラスの園児定員は多くの保育士を必要とするため、幼児クラスと比べると少なくなっています。
そのため、乳児の待機児童問題の深刻さにも繋がっているのです。

小規模認可保育園

乳児の待機児童に対する新たな国の取り組みとして5年前に始まった小規模保育事業。
0、1、2歳児を対象とした保育施設を新たな認可基準のもと、国の認可保育所に指定するという制度です。
今までは20名異常で無ければ認可を受けられなかった小規模保育園が、園児定員が6〜19名となったことで認可を受けられるようになりました。
これによって全国に小規模認可保育園が現在も年々増えていっています。
こういった背景から、乳児保育を専門に行う保育士が今まで以上に求められているのです。

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