保育士の給料はなぜ安い?|保育システムNavi

保育士の給料はなぜ安い?

2018.5.10 保育お役立ちコラム
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保育士は国家資格のひとつ。尊い小さな命を守る大切でハードな仕事です。
その割には給与が安いのが現状。それはどうしてなのでしょうか?
これからの保育士の給料はどうなっていくのでしょう。

■保育士の給料と低い理由

保育士の給料のもととなる保育園の収入。これは保護者からの保育料と国や自治体の負担・助成金で賄われています。
保育料は通常のサービス業などと比べると高価にできません。
保育料を担う保護者は、安くてサービスが整っていて融通が聞くということが重要であり、決定権は保護者にあります。
保護者に選んでもらうためには職員を増やして手厚いサービスを実施しなければいけないのです。
1人の保育士がみられる子どもの数は安全の観点から決まっています。
それを基にした費用の基準で運営されているので、保護者のニーズに答えるには保育士の給料を低くするしかないのです。

■保育士の給料はこのままなのか

国や自治体から支払われる補助金は運用費用の一部としていますが、教育や待機児童問題、女性の就業に力を入れている自治体は金額が多いなど、自治体によって違いがあります。そういった自治体で運営している保育園は安定した経営を行えているところが多くあります。
英語教育と合わせて運営することで高額な保育料を保護者に納得させるなど、私立の保育園では付加サービスを売りにしているものもでてきており、保育士の教育やスキルアップにつながるサービスを保育士側に提供する保育園もあります。また、認可の効率保育園は補助金でほぼ運営しており、私立の認可園でも経営元によって補助金額が高額になるなど、認可保育園の補助金と運営状況によって保育士の給料も向上されています。

■保育士の給与をあげる子育て支援

運営側の状況や認可や認可外によって給与が変わることはあっても、現状保育士の給料が変わるということは難しいとされてきました。
そこで厚生労働省が子育て支援の一環として保育士を増やすために保育士の給料を約5%改選すると発表。
堀江貴文さんの朝日新聞の記事での「誰でもできる仕事」という発言が波紋をよんで、キャリアアップ研修と、それに伴う手当がつくようになりました。
一度、研修を修了すれば転職・離職・復職時にも有効と、一度職場を離れてもキャリアが続くので保育士自身の子育て支援にもつながります。

■保育士の住宅支援

保育士の給与補助として、行政が住宅支援に入り、保育園による家賃補助を助成する制度があります。
借り上げ社宅制度といい、勤務先がアパートやマンションを借り、そこに住む保育士は家賃を一部しか払わないでいいのです。
保育園によっては福利厚生の一環として住宅手当が支給される場合もあります。

転職を考える場合は保育園を運営している会社や団体、キャリアアップ研修や住宅支援のことも視野に入れて保育園を慎重に選ばれることをおすすめします。

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