保護者に守って欲しい保育園のルール|保育システムNavi

保護者に守って欲しい保育園のルール

2020.7.24 保育お役立ちコラム
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新型コロナウイルスの感染リスクで新しい生活様式を保育施設でもとりいれなければならなくなりました。
もともと保育園には細かい「ルール」や「きまり」があります。
新しい生活様式でまた細かいルールが増えました。
子どもたちに生活習慣を身につけさせるものから子どもたちの命を守るものまで多岐にわたる内容ですが、なかなか守ってくれない保護者がいます。
保育園の「ルール」と守ってくれない保護者への対応についてご紹介しましょう。

ルールと守ってもらわなければならない理由を伝える

小さなコミュニティから会社など大きな組織まで、ルールを守らない人にはなんらかのペナルティがあるものです。
しかし、保育園では想いペナルティになるような方法は避けましょう。先生によって対応が違うということも内容にすることが大切です。
●時間のルールを守らない
登園時間やお迎えの時間を守らなかったり、お休みの連絡がない保護者。
どれもが続くと頭を悩ませることになります。それとなく伝えても常習者は改善してくれません。
この場合は「なぜその時間を守らなければならないのか」を保護者に伝えましょう。
登園時間を守らなければ出欠が揃わないので散歩に出発する時間が遅くなってしまう、給食の数が出せなくなってしまうなど「理由」をハッキリ伝えます。
登園時間に無断で遅れて来る保護者には、散歩の場所まで連れてきてもらったり、給食代を別に支払ってもらうなどの軽いペナルティを伝えておきましょう。
ルールを守らない人に振り回されてしまっては、保育士だけなく他の子どもたちも嫌な想いをしてしまいます。
振り回されず、ルールを守らない人が動かなければならない方法をとるのです。
前述通り、重いペナルティを課さないこと、園全体が同じ対応をすることがポイント。

●服装などのルールを守らない
暑いのに長袖を着せていたり、裾を引きずるようなズボンをはかせていたり、華美な髪飾りや必要以上のキーホルダーをつけさせている保護者。
毎日を快適に過ごすために、半袖などの身軽な格好が望ましいのに置き服も全て長袖ばかり。
髪飾りも一度はずしたら自分で付けることができないほど。口頭やお便りで伝えても改善してくれない保護者がいます。
こういった場合もなぜルールを守らなければならないのかを保護者に伝えましょう。
朝夕涼しくても日中は汗をかくことや、サイズが合っていないズボンは思わぬ事故につながること。
落ちた髪飾りをふんで怪我をする可能性があることや、たくさんの飾りは子どもたちの興味をひいて取り合いになる場合もあること。
実際に保護者面談などで服を見せてお願いすると効果があるでしょう。

●行事のルールを守らない
運動会の会場には車で来ないように伝えても車で来ている保護者。
コロナ禍で式典に来るのは保護者1名までにしてくださいと伝えているのに祖父母まで連れてくる保護者。
このような行事に関するルールが守られない場合、間違いなく他の保護者から不満が噴出します。
大勢の大人にその時だけのルールを守ってもらいたい場合、事前に手を打っておきましょう。
運動会に車で来ないように決まっている場合は、当日会場に向かう方法を聞いておきます。
式典に参加できるのが1名だけだとしたら、保護者の名前を書いて提出してもらうのです。
「名前を書いてない方は来られません」というアピールにもつながります。
このような場合はICTシステムを使っていつでも保護者が返信できるようにしておきましょう。

園でルールについて話し合う

保護者への対応は園で統一しておかなければ、穴が生じてさらに悪化したり、他の保護者へ不信感を生んでしまいます。
ルールを守らない人に振り回されず、守らなければならない理由を伝えて対処する、そうして一歩保護者側に踏み込むと意識が変わってくるでしょう。
しかし、そのためにも保育園内での情報共有とルールの徹底は必須です。
園自体の指針や取り組み方にも違いがあります。
口頭やお便りでは限界があります。
ICTシステムを導入していつでも保護者がルールを確認できるように、保育士同士で情報共有して対応できるようにしておきましょう。

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