高まるニーズ!障がいがある子どもたちへの保育サービスとは|保育システムNavi

高まるニーズ!障がいがある子どもたちへの保育サービスとは

2020.12.11 保育お役立ちコラム
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身体障がいや知的障がい、発達障がいなどの子どもたちにも質のいい保育サービスを提供すべく、保育現場では議論が繰り返されています。
実際に現場に立つ保育士はもちろん、どのように接すれば良いか悩んでしまうでしょう。
ニーズが高まり、保育士のキャリアップ研修でも取り上げられている障がい児保育について考えてみましょう。

■障がい児保育とは

療育手帳を保有している子どもに対する保育を「障がい児保育」といいます。
障がいの種類や重さは人によって大きく違うので、一人ひとりの特性を見極め、寄り添った保育を提供することがポイントになります。
受け入れが整っている施設は福祉型児童発達支援センター、医療型児童発達支援センターなどのほか、地域でもさまざま。
保育無償化などによって保育施設の利用規制が緩和され、障がいを抱える子どもたちの保育体制の見直しが求められている昨今、さらに障がい児保育の需要が高まっていくと考えられています。

■障がい児保育の仕事内容

基本的には保育業務全般。つまり仕事内容自体はほぼ変わりません。
遊び・学び・生活におけるサポートと食事や片付けなど生活習慣の指導が主な仕事になります。
それに加えて必要になるのが障がいに応じた支援です。
視覚障がいの子には絵本の読み聞かせ、指先を動かしづらい子であれば食事のサポート、情緒に障害があるなら本人の情緒に臨機応変にあわせる必要があります。
どの子に対してもこのような支援が必要であると言い切ることは難しいでしょう。

■障がい児保育にむけて準備すること

まず正しい障がいの知識を身につけるための勉強を行います。
保育士向けのセミナーや研修に参加すると良いでしょう。
次に保育士同士で連携をはかり、保護者としっかりコミュニケーションをとります。
保護者から「やってほしいこと」「やらないでほしいこと」「なにか会った時の対応の仕方」といった希望などを伺い、子ども本人と保育士、保護者にとってよりよい環境を整えます。
保護者がみえていない部分もあるでしょうから、すべて保護者の希望通りというわけではなく、保育士目線のサポートも取り入れる提案もしていきたいところです。
子ども本人のためにということをベースに保護者とコミュニケーションをとっておくことは重要です。

■障がい児保育で気をつけること

準備段階で保護者や保育スタッフとの連携体制を整えたら、子ども本人との接し方を見極めていきます。
会話をしたり、行動をみて、その子ができることについて理解していきます。
大事なのは求められている時だけ手を差し伸べること。
熱心に支援するのは大切ですが、なんでもサポートすることが本人のためになるとは限りません。
自分の力でやってみたいと考えているかもしれないからです。
本人の成長を妨げない保育を心がけることも大切でしょう。

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