喫煙者は採用NG!その理由とは?|保育システムNavi

喫煙者は採用NG!その理由とは?

2020.8.7 保育お役立ちコラム
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2020年4月から、健康増進法の一部を改正する法律・望まない受動喫煙を防ぐためのルールが始まりました。
学校・病院・児童福祉施設などの施設内は原則禁煙です。
そんな中でもやはり喫煙がやめられない保育士さんもいらっしゃいます。
休憩時間中に喫煙所に行ったり、プライベートの時間に喫煙していたり。それは法律には抵触しません。
しかし、喫煙者採用NGの保育施設も増えています。その理由はなぜでしょうか。

■保育士が喫煙しない方がいい理由

保育士がタバコを吸わない方がよい理由は大きく分けて3つありま。
●教育上
ご存知の通り、子どもたちは大人の真似をします。
保護者が喫煙者であれば、早くからタバコに興味を示しますし、喫煙を真似る仕草をすることもあるでしょう。
受動喫煙防止の観点から、子どもに目撃される恐れは低くなりましたが、もし保育士がタバコを吸っている姿を子どもが見たらどう思うでしょうか。
タバコを吸う真似をする可能性は高いでしょう。子どもの教育上差し支えがあります。

●三次喫煙(残留受動喫煙)
タバコは匂いや煙が髪や服に付着することはご存知でしょう。その付着した成分を付けたまま子どもと接すると三次喫煙が起こります。
「タバコの匂いがする先生」は子どもに三次喫煙という健康被害をもたらす上に、嫌な匂いを発するという心身ともによいとは言いがたい存在になるでしょう。

●保護者の立場
タバコの価格高騰や受動喫煙防止など、世の中全体で喫煙者が減っています。
そんな中、タバコの匂いをさせている保育士に子どもを預かって欲しいと考える保護者がいるでしょうか。
自分の子どもに害があるものを排除したいと考えるのが保護者です。保護者とのコミュニケーションを図る上でも喫煙する保育士は好まれません。

■喫煙者採用NGの理由

あなたが園を運営する立場なら、園や利用者である子どもたち、保護者に実害をもたらす可能性が高い方を採用したいと思うでしょうか。
●タバコの中毒性
血液中のニコチン含有量の減少により集中力が切れ、それを補おうとまたタバコを吸う。
これがタバコが中毒性を生むメカニズムです。ニコチンが減少するとイライラしてしまい、我慢ができなくなります。
喫煙所にふらっと行ってしまう。周囲の保育士の負担にもなります。結果としてその保育士さんの潜在能力を低下させていると言えるでしょう。
子どもたちや保護者に対する気持ちの余裕が無くなることを考えても、喫煙者を採用することははばかられます。

●利用者満足度向上
子どもたちと寄り添ったり、周囲の音が大きく、近くで育児相談を行ったり、ソーシャルディスタンスをとるのが難しい保育士。
タバコを吸わない子どもたちや保護者にとって距離をとれない保育士がタバコの匂いをさせていたら、不快に感じるものです。
そこから不要なトラブルを生み出す可能性も高いでしょう。
保護者が不快に感じ、転園するなど保育施設にとってのマイナスになることもあるので、保護者や子どもたちの利用満足度を鑑みて、喫煙者は採用されないことが多いのです。

●保育士の満足度向上
三次喫煙はもちろん、受動喫煙による影響は子どもたちや保護者への影響だけにとどまりません。喫煙している本人、保育施設の同僚やその家族にまで影響が及びます。

喫煙による健康被害はご存知の通りです。保育士が不健康であると園施設に悪影響を及ぼしますし、ひいてはその健康を支える家族の負担も大きくなるのです。保育士とその周辺の方々への影響を考えると、園としては採用を見送るほかありません。

タバコを吸うと落ち着くといいますが、これはニコチン切れのストレスを解消しただけです。

ストレスを解消させるためにおやつを食べたりゲームをしたり、音楽を聴いたりと。タバコ以外のリフレッシュ方法を見つけましょう。

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