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広がる学童保育向けのICTシステム

2021.12.10 保育お役立ちコラム
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保育士資格を取得している方の中には学童保育所で働いている方もいらっしゃるでしょう。
昨今さまざまなIT企業が学童保育所向けのICTシステムをリリースしていることをご存知でしょうか。
共働き世帯の増加によって学童保育所も待機児童を出さざるを得ない状況にあります。
幼稚園や保育園などの保育施設と同様の背景のもと学童保育向けのICTシステムが開発されているのです。
こちらでは学童保育向けICTシステムが必要になった理由についてご紹介しましょう。

待機児童の増加

上記でもお伝えしたとおり、学童保育所でも待機児童が出てしまうほど共働き世帯が増加しています。
保育施設の待機児童が増えることによって必然的に学童保育の待機児童も増加しているのです。
学童保育の施設数も増加傾向にありますが、増える受け皿以上に待機児童が増加しています。

教育のICT化

GIGAスクール構想からほぼすべての公立小中学校で「児童生徒1人に1台端末」が配布されました。
子どもたちの宿題や予習・復習、授業で使う学習教材もタブレット端末となり、学童保育所に持ち込まれるようになっています。
学校内に高速大容量の校内LANが整備されたり、自治体でWi-Fiを貸し出したりしている状況のため、学童保育所でもICT化に向けた環境整備が急務になっています。

職員の配置基準の緩和

児童福祉法が緩和され、学童保育所の受け皿が増えました。また、職員の配置基準も市区町村が条例で設定できるようになり、実質職員が一人でも学童保育所の運営が可能となったのです。
そうなると学童保育の安全確保や保育の質向上に対する課題が出てきます。
子供同士のトラブルも出てきますし、けがやいじめなどが発生した場合、対処しきれずにいると保護者からの不満も噴出するでしょう。
そうした煩雑な業務が多いため事務作業のICT化が学童保育でも求められているのです。

学童保育の質向上・職員確保

ICTシステムを導入するとこれまで手書きで行われてきた記録作業の殆どがデジタル化することができます。
保護者とのアナログなコミュニケーションもメールやメッセージでのやりとりとなり連絡漏れやミス、時間の制限がなくなりお互いにやりとりがスムーズになるでしょう。
事務作業負担が軽減され、保護者とのコミュニケーションがスムーズになれば子どもたちのやりとりに使える時間が増えます。
支援員として働く保育者も仕事にやりがいをみいだすことができ、離職率が低下するでしょう。
残業も減るため学童運営側のコストパフォーマンスも向上します。

こうしたさまざまな側面から学童保育の運営のため、職場環境向上のためにも学童保育のICTの化は求められているのです。

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