ブラック保育園の見分け方|保育システムNavi

ブラック保育園の見分け方

2019.12.20 保育お役立ちコラム

保育業界でも低賃金で重労働、サービス残業が横行とブラック企業さながらの労働環境の施設もあると言われています。そんなブラック保育園を見分けるためにはどうすればいいのかについてご紹介します。

■ブラック保育園の特徴とは

・劣悪な労働環境と人数不足
ブラックと言われる保育園施設では、有休休暇を消化することも許されない施設も多いようです。それは、保育士の人数が足りていないので休まれると業務に支障が出てしまうため運営側の一方的な理由です。そもそも決められた人数をそろえていない施設もあるようです。
他にも業務に必要なものまで保育士の自費で購入させる、職員の給食費も実際より多く徴収しているということもあるようです。
・低い給料・ボーナス
現在では最低賃金も定められているため必ず支払う必要がありますが、ボーナスは労働基準法でも支給は義務付けられていません。そのため、就職の際に年収はこれくらいと提示されていても「今は景気が悪いのでボーナスは支給できない」と言われてしまうとそれまでです。
思っていたより低賃金だったとなってしまいます。
・残業代なし
残業代も全く支給されない、または実際に残業した時間よりも大幅に少ない時間分しか支給されないという施設もあります。保育をしているのが勤務時間、それ以外の書類作成やイベントの準備にかける時間はプライベートと経営者の都合の良い倫理でサービス残業を強要しているのがブラック保育園です。

■園見学でブラックを見極めるポイント

ブラックな保育園を見極めるためには、まずは園見学に行きましょう。その際に気を付けて観察するポイントをいくつかご紹介します。
・施設の衛生、おもちゃの管理状況
★保育室や給食室などが整理整頓されているか
★衛生面に気を使っているか
★遊具やおもちゃ、備品が壊れていたり、汚れていたりしないか
施設や遊具が古いことは悪いことではなく、手入れがきちんとされているなら問題はありませんが、明らかに放置されているものはよくない傾向です。
・保育士の年齢比、人間関係
★若い保育士ばかり、ベテランばかりというように年齢が偏っていないか
★保育士の身だしなみや子どもや保護者に対する対応はどうか
★保育士間のコミュニケーションはどうか
若手ばかりである程度の年齢以上のスタッフがいない、もしくはベテランの保育士ばかりで若手は皆無などバランスがとれていない場合、保育士が働きたくないというブラックな園かもしれません。
・タイムカードの有無
園内に入るときにタイムカードがあるかどうかも重要なポイントです。タイムカードがなければ勤務時間が記録できません。そうなると過剰なサービス残業が横行することになってしまい、保育士が都合のいいように使われる可能性があります。
・はっきりとしない経営者、運営ではないか
園見学や面接の際に、給与や待遇、条件などはっきりと提示しないという場合は怪しいと言えるかもしれません。個人経営の社会福祉法人に多いのですが、面接官が高圧的であったり、施設の自慢話を延々と話したりといった保育園もブラックな可能性があります。
・いつ見ても求人が出ている
常に求人が出ているところは入れ替わりが激しく、職員が定着していない可能性があります。
・月収「例」、高い給与額
よくある「月収例・・○○円」という表記ですが、これには罠がある場合があります。多くの残業代が含まれていない、休日出勤があってこの金額かもしれません。限界まで盛った金額でないかと考えてみるべきです。
また、高収入を強調しているところも注意が必要です。劣悪な労働環境を隠して給与額のみで保育士を集めようとしているのかもしれません。

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