話題の「松戸手当」とは？
保育園のICT化で保育士の業務が改善されていく中、それでもなかなか解消されない保育士不足問題。働きに見合わない給与や待遇が起因と言われています。
そんな保育士の待遇改善が叫ばれる昨今、2018年2月に千葉県松戸市の保育士手当が話題になりました。注目を集める自治体の保育士への待遇問題。話題の「松戸手当」をご紹介します。
■やさシティ、まつどの「松戸手当」
●新卒で松戸市の保育園などに就職した場合
・保育士賃貸住宅賃借料等補助金
市内の賃貸物件に住んで、市内の民間保育園や認定こども園、小規模保育施設などの保育園に勤務するとその家賃の一部（月額上限30,000円）が補助されます。
・保育士就職支援資金貸付金
就職の準備にかかる費用の一部（上限100,000円）を就職先の保育園経由で支給されます。
貸付という形になっていますが、就職後2年間継続して保育園に勤務した場合返還免除です。
●松戸市で正社員・正職員として働いている場合
・保育施設従事者支援補助金
松戸市からなんと給与の上乗せです。1年〜12年目は45,000円、13年〜20年目には46,000円から72,000円と勤続年数に応じて毎月支給されます。
ただし、正規雇用以外で働いている場合と松戸市内全ての保育園などが松戸手当の支給対象ではないのでご注意を。
・優良保育士報償金
市内の保育園などで10年以上勤めた保育士には、松戸市長から表彰状と記念品が贈呈されます。（平成29年の記念品：グルメカード30,000円）
そして、特に功労があった職員に対して、有料保育士報奨金として祝い金（50,000円）と表彰状が贈呈されます。
●松戸市で保育士として働きたい希望がある場合
・保育士資格取得支援補助金、保育士試験による資格取得支援補助金
保育士試験を受験して、保育士資格を取得した後に保育士として松戸市内の保育園などに就職が決まったら、保育園経由で対象保育士へ千葉県と松戸市からそれぞれ支援補助金が支給されます。
全ての保育園で行われるわけではなとはいえ、大変積極的な補助ですね。
松戸市で保育資格をとって、指定保育園で正職員として働いて勤続すればするほど優遇されるわけです。
他の自治体にも動いてほしいですね。
