保育現場にあったら嬉しいAI技術|保育システムNavi

保育現場にあったら嬉しいAI技術

2022.4.1 保育ICT化とは

 

少しずつさまざまなシーンで取り入れられているAI技術。

機械に保育を任せるのは・・・と抵抗がある保育施設スタッフも少なくありません。

しかし、AIを導入することで保育士の負担は大きく減らすことができ、できた時間を子どもたちとのふれあいに使うことができるようになるのです。

こちらでは保育現場にあれば便利なAI技術についてご紹介します。

 

睡眠時の呼吸や心拍数の計測

保育士の休憩時間は、子どものお昼寝のときの時間。子どもが寝ている間に交代で休憩したり、溜まっている事務作業を片づけたりしています。
しかし、子どもは寝ている時も気が抜けません。なぜなら、なんの前兆もなく死亡する「乳幼児突然死症候群(SIDS)」は80%の確率で睡眠中に起こるからです。
このSIDSを防ぐために保育士は本来の休憩時間であるお昼寝の時間にも5分ごとに寝相や呼吸をチェックしなくてはなりません。これでは休憩ができませんよね。
そこで、子どもが寝ている間の呼吸や心拍数の計測をAIに任せることが出来れば、保育士の休憩時間を増やすことができます。異常な数値になったら通知するように設定しておけば、事故を未然に防げるため常に呼吸をチェックする手間もいりません。

消耗品の管理・発注

意外と保育士のストレスになるのが、消耗品の管理と発注です。子どものオムツや着替えは頻繁に使うため、かずを把握していないと足りないと焦ることになります。
また、1年に一度のイベントの準備を進めているときも「あの素材まだあったかな」「去年どこにしまったのかな」と材料を探すところから始めることになります。
予算の関係で無駄使いもできないため、必死に探さなければならないことも・・
そんなときに、消耗品の管理と発注をAIで出来るようにすれば在庫が少なくなったときに発注もスムースにかけることができます。また、わざわざ倉庫に行かなくてもパソコンやスマートフォンがあればすぐに確認ができるので、在庫チェックの時間も大幅に短縮されるでしょう。

連絡帳やおたよりなどの書き物の業務

毎日の連絡帳やおたよりも保育士の負担の1つです。毎日一人一人の子どもの様子を観察しつつ、保育士からの愛情と子どもの成長が保護者に伝わるように考えることは大変です。
また、イベントがある場合には早めにおたよりをつくる必要があります。日頃の仕事をこなしつつ、手書きでお知らせをつくることも簡単なことではありません。
そこで、この書き物業務の一部をAIに任せることで手書きする部分を減らすことができます。例えば、体温やトイレの回数はスマホなどで管理をし、データをコピーして連絡帳に張り付けるだけにする。時間設定で自動コピーもしてくれるでしょう。日常生活の様子のみ手書きにすることで負担もかなり軽減できます。
また、お知らせもある程度フォーマット化することで時間短縮につながることでしょう。

保護者の送迎時間の管理

保育園では、決められた時間までに保護者がお迎えに来られない場合、延長料金がかかります。
そのため、保育園では玄関やクラスにカードリーダーを設置し、保護者の送迎時間を管理することが一般的とされています。しかし、お迎えのときは子どもを引き取った後にカードリーダーを通します。
そうすると、保育園には滑り込みで着いても帰り支度に手間取ると延長料金がかかることになります。この場合は通常時間に来ましたという配慮をする保育園がほとんどですが、カードリーダーの修正をする必要があるため、計算が面倒なことになります。
このときにAIを導入すると、一度修正の操作をするだけで「修正の仕方」「修正した後の計算方法」を覚えるため、手間なく保育料の計算もすることができます。

写真の仕分け

地味な作業だけれど大変な仕事と言えば、写真の仕分けですよね。イベントがあれば保育士が写真を撮って、保護者に写真を販売するのが一般的です。しかし、カメラで撮影した写真をパソコンに取り込み、子どもの顔をチェックしながらクラス別に仕分けする作業は時間も労力も使います。
AIを導入すると、子どもの顔を登録するだけで自動的に仕分けをしてくれるでしょう。このように、大変な手間になる仕分けもAIに任せることが出来れば保育士の負担はその分軽くなります。

このようにAIを導入することで、保育士本来の仕事である「子どもが成長するための援助」に集中できるようになります。効率化を目指し、保育士の仕事もより良い方向に変えていかないとただのAIに頼りきった保育になってしまいます。
AIがすごくても「愛情」を持って子どもと関わることが出来るのは人間である保育士にしかできないことです。しかし、「昔からこうしてきたんだから」と、進化を求めなければ保育士の仕事は苦しいままです。
保育士が「質のよい保育」を提供するために雑務はAIに任せる。このように保育士と仕事を分けることで、理想の保育を目指せるようになるでしょう。

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